KAWASAKI Z1/Z2を形作る部位について【エキゾースト】
第一回はカテゴリ【エキゾースト関連】にあたる部位についてご紹介いたします。
後期型 4本マフラーセット
《後期型 4本マフラーセット》 |
先ずは、エキゾーストのメインパーツであるエキゾーストマフラー。
Z1/Z2の象徴とも言える左右4本出しマフラーです。
美しいクロームメッキが施されたこのマフラーはまさに造形美と言える存在感を放ちます。
初期型と後期型で実は違いがあり、その違いはエキゾーストパイプとサイレンサーの結合部にあるバンドの有無です。
オートバイのエンジン全般で言えることですが、シリンダーの数え方は跨って左から#1→#2→#3→#4となります。
マフラーを取り外す際は、マフラーに負担をかけたり落としたりしないようにサイレンサー部分とエキゾーストパイプ付近を両手で持って作業をすることになります。
エキゾーストフランジセット
《エキゾーストフランジセット》 |
ステンレスエキゾーストスタッドボルトセット
《ステンレスエキゾーストスタッドボルトセット》 |
エンジンの排気ポート側を支えているパーツです。
フランジはフレームを避けるため、#1/#2と#3/#4でフィンの立ち方が異なります。
また、エキゾーストスタッドボルトは75年までのZ1/Z2がM6ボルト、76年以降のいわゆるKZ系からより折れにくいM8ボルトに変わります。
純正スタッドボルトはスチール製クロームメッキで熱が入りやすいことも有り、錆が出やすいパーツです。
マフラーを取り外した際に、錆とは無縁のステンレス製に交換がおすすめです。
マフラーマウントボルト&ナット
《マフラーマウントボルト&ナット》 |
上下サイレンサーをマウントする特殊ロングボルトです。
サイレンサーがピカピカでもボルトが錆びていてはせっかくのZも台無しですよね。
このボルトはかなり長いので、ナメないように注意して作業をしたいです。
4本マフラー用 リペアバッフル
《4本マフラー用 リペアバッフル》 |
経年劣化でグラスウールが消耗するので、音が大きくなってきたら換え時です。
75年までの純正4本マフラーでも使用可能です。
※76年以降のKZ系の純正4本マフラーは、サイレンサー内部に仕切り板が入っている為、ご使用頂けません。
エキゾーストガスケットセット
《エキゾーストガスケットセット》 |
マフラーを取り外した際には、密閉性を高く保つためガスケットも換えましょう。
排気ポートに取り付けますが、ポートにただ入れてもするっと落ちてしまいます。ポート側の面にスレッドコンパウンドや耐熱グリスを塗っておくことでスムーズに作業ができます。
マフラーマウントダンパー
《マフラーマウントダンパー》 |
サイレンサーをフレームにマウントする際、振動を緩和させる為のダンパーです。
ラバー部品は経年劣化しやすいので、マフラーを取り外した際は、是非交換しておきたい部品。
片側に2PC使用、4本マフラーの場合は4PC必要となります。
スタンドラバー
《スタンドラバー》 |
隠れた名脇役。
ラバーは経年劣化で、ひび割れや硬化を起こしやすいので、定期的に交換がおすすめです。
次回はカテゴリ【吸気関連】にあたる部位についてお話します。乞うご期待!