530チェーン&スプロケットにコンバートでZ1/Z2のバネ下を軽量化!
バイクの駆動を担うチェーンとスプロケット。
バイクは、エンジンが生み出す回転運動を、ドライブ(フロント)スプロケットに伝え、さらにチェーンを介してリアホイールに固定されるドリブン(リア)スプロケットに力を伝達、ホイールを回転させて走行しています。
Z1純正チェーンは、70年代当時の標準だった630チェーン。
超重量の純正ルックは、魅力的です。
しかし、もっと軽快な走りを追求したいライダーには、スプロケット&ドライブチェーンの530コンバートをご提案します!
そこでおすすめするのが、PMCの”DRAFT”より、”スプロケット&チェーン 530ドライブコンバートキット”。
”DRAFT”とは、73年のZ1/Z2から80年までのZ1000MK2/Z750FX-1までのいわゆる”Z系”に対して、パフォーマンスカスタムパーツのエキゾーストやビレットパーツ、ブレーキキットやバックステップなど充実したカスタムパーツをラインナップするPMCオリジナルブランドです。
【適合車種ラインナップ】
・Z系リアドラムブレーキ
Z1/Z2(’72-’75) KZ900,Z750A4/A5(’76)
・Z系リアディスクブレーキ
KZ1000A1/A2,Z750D1(’77-’78) Z1000MK2/Z750FX-1(’79-’80) Z1R-1/-2(’78-’80)
・GPZ系
Z1000J/Z1000R/Z1100R
Z1100GP/GPZ1100(’81-’85)
【キット内容】
530ドライブスプロケット x1
530ドリブンスプロケット x1
530チェーン x1
あなたのZが、軽量な530チェーン&スプロケットにコンバートすることで、快適な走りに!
530ドライブコンバートキット ラインナップ
セット内容 | 530ドライブコンバートキット | |
---|---|---|
シルバーメッキチェーン | ゴールドメッキチェーン | |
STDスプロケット&110リンクチェーンセット | 87-1010 | 87-1010-1 |
オフセットスプロケット&110リンクチェーンセット | 87-1011 | 87-1011-1 |
STDスプロケット&120リンクチェーンセット | 87-1020 | 87-1020-1 |
オフセットスプロケット&120リンクチェーンセット | 87-1021 | 87-1021-1 |
530コンバートで軽量化
まず、チェーンが軽量されると同時にスプロケットも軽量化されます。
530コンバートの最大のメリットはその”重量差”にあります。
ドライブスプロケットは一般品と比較し、軽量化とフリクションロスの軽減を追求したPMC-X.A.Mのスペシャルライトウェイト仕様。
ドリブンスプロケットは、A7075-T6超々ジュラルミンを採用しながらも抜群の耐久性を持ち合わせたPMC-X.A.Mのライトウェイト仕様。
《630ドリブンスプロケット 35T》 |
《530ドリブンスプロケット 38T》 |
※計量したのは、リアブレーキディスクハブのKZ用ドリブンスプロケットです。
630はスチール、530はアルミというハンデがもちろんありますが、計量してみるとその差は、1kg以上(1,060g)ありました!
バネ下軽量化はバネ上軽量化の数倍もの効果があるといいます。
加速・減速性能の向上とジャイロ効果の軽減による旋回性能の向上が見込めます。
特性が変わる
スプロケットには丁数(歯数)があります。
この丁数を変えることで、バイクの特性を加速型・高速型にカスタマイズすることができます。
スタンダードと比較し加速型に振るか高速型に振るか、決めるのは”二次減速比”。
減速比とは、ドライブチェーンを介して駆動する二輪車で駆動するドライブスプロケット(フロントスプロケット)と駆動されるドリブンスプロケット(リアスプロケット)のギア丁数の割合比の事を言います。
以下の式を用いて、減速比を計算することができます。
ドリブン丁数 ÷ ドライブ丁数 = 減速比
当然ながら比率ですのでドライブ丁数を16T、17T、18Tに変更した場合…
16x2.33=37.28(約37T)
17x2.33=39.61(約40T)
18x2.33=41.94(約42T)
がほぼ同等の換算ギア比となります。
このようにドライブとドリブンの丁数の組み合わせで、3通りのセッティングが可能です。
しかし、同じ比率であっても軽量化させるには丁数を抑えた方が、チェーンのリンク数、スプロケットの大きさも小さく出来ます。
車種別 スタンダード丁数
車種 | ドライブ | ドリブン | 減速比 |
---|---|---|---|
Z1 | 15T | 35T | 2.333 |
Z2 | 15T | 42T | 2.800 |
Z1000A1~A2 | 15T | 35T | 2.333 |
Z1R-1 | 15T | 33T | 2.200 |
Z1R-2 | 15T | 35T | 2.333 |
Mk-2 | 15T | 35T | 2.333 |
Z750FX-1 | 15T | 42T | 2.800 |
減速比率一覧表(奇数丁数)
適合車種:Z1/Z2(’72-’75) KZ900,Z750A4/A5(’76)
ドリブン/ドライブ | 16T | 17T | 18T |
---|---|---|---|
37T | 2.313 | 2.176 | 2.056 |
39T | 2.438 | 2.294 | 2.167 |
41T | 2.563 | 2.412 | 2.278 |
43T | 2.688 | 2.529 | 2.389 |
45T | 2.813 | 2.647 | 2.500 |
47T | 2.938 | 2.765 | 2.611 |
減速比率一覧表(偶数丁数)
適合車種:KZ1000A1/A2,Z750D1(’77-’78) Z1000MK2/Z750FX-1(’79-’80)
ドリブン/ドライブ | 16T | 17T | 18T |
---|---|---|---|
38T | 2.375 | 2.235 | 2.111 |
40T | 2.500 | 2.353 | 2.222 |
42T | 2.625 | 2.471 | 2.333 |
44T | 2.750 | 2.588 | 2.444 |
46T | 2.875 | 2.706 | 2.556 |
48T | 3.000 | 2.824 | 2.667 |
※減速比率一覧表にて、紹介しているドライブ・ドリブン丁数がPMCの全ラインナップとなっております。
Z系のブレーキハブは年式により異なります。
PMCでは、76年までのZ1/Z2、KZ900/Z750A4/A5のリアドラムブレーキハブは奇数丁数をラインナップ、77年以降のリアディスクブレーキハブは偶数丁数をラインナップ。
ご注文の際にはドライブ、ドリブンスプロケットの丁数をお選びください。
例として、Z1のスタンダードはドライブ15丁に対してドリブンを35丁、二次減速比が2.3です。
スタンダードを基準に、減速比の値が大きければ加速型(ローギアード)、小さければ高速型(ハイギアード)という風に考えます。
Z1の場合、加速型にしたいならば、ドライブ16丁に対してドリブンを41丁にすることで減速比が2.5、加速型になります。
反対に高速型にしたならば、ドライブ18丁に対してドリブンを37丁にすることで減速比が2.1、高速型になります。
【スタンダード】 現状の走行フィーリングに違和感を感じない方は、この設定をお選び下さい。 |
|
【高速型 (ハイギアード)】 現状の走行フィーリングに於いて、低回転域でトルクの有り余り感があったり、高回転域でエンジンが吹け切った感を感じるようであれば「高速型」への変更をお勧めします。 それにより、ドリブンスプロケットに伝わる回転数が増し同回転数での最高速度が増加します。その反面トルク感が減少し全体的な走行フィーリングはマイルドに感じられます。 |
|
【加速型 (ローギアード)】 現状の走行フィーリングで加速時のパンチ力不足を感じたり、高回転域までの到達が鈍く感じるようであれば加速型に変更する事でドリブンスプロケットに伝わるエンジンの回転数は少なくなり、同回転数での最高速度が減少します。 その反面トルク感が増大し加減速のフィーリングが機敏に感じられます。 |
今の走りに、違和感がなければスタンダードのまま、加速を感じられない場合は加速型に、すぐに加速しきって吹けきると感じる人は高速型にすることをおすすめします。
チェーンはスプロケットに合わせて、リンク数を選びます。
チェーンカラーは、シルバーとゴールドの2色をラインナップ。
530ドライブコンバートキット ラインナップ
セット内容 | 530ドライブコンバートキット | |
---|---|---|
シルバーメッキチェーン | ゴールドメッキチェーン | |
STDスプロケット&110リンクチェーンセット | 87-1010 | 87-1010-1 |
オフセットスプロケット&110リンクチェーンセット | 87-1011 | 87-1011-1 |
STDスプロケット&120リンクチェーンセット | 87-1020 | 87-1020-1 |
オフセットスプロケット&120リンクチェーンセット | 87-1021 | 87-1021-1 |
※110リンクの限度はドライブ18丁・ドリブン41丁まで、ドリブン42丁以上になりますと、120リンクをカットしてお使いください。
最後に
530チェーン&スプロケットにコンバートの効果は大きく2つあります。
・630から530にコンバートすることでバネ下の軽量化ができ、加速・減速性能の向上とジャイロ効果の軽減による旋回性能の向上が見込めます。
・同時に前後スプロケットの丁数を変更することで、加速型、高速型にセッティングすることが出来きます。
ぜひ、DRAFT スプロケット&チェーン 530ドライブコンバートキットをお試しください!