KAWASAKI Z1/Z2を形作る部位について【ブレーキ マスターシリンダー編】
第十回は前回に引き続き、カテゴリ【ブレーキ】にあたる部位のフロントブレーキのマスターシリンダーについて。
前回はキャリパーの部品について迫っていきました。
Z1/Z2のマスターシリンダーはノスタルジックな雰囲気を醸し出すタンク一体式で、横押しの14φピストンを採用しています
ブレーキパッドやキャリパーは定期的にメンテナンスをするユーザーは多いですが、マスターシリンダーは意外と忘れ去られる存在です。
経年劣化でダストブーツが破れていたりすると、内部ピストンの動きを悪くなったり、最悪の場合は固着する恐れもあります。
中古等で最後にインナーパーツを交換した時期が不明な場合は早めに交換するのがおすすめです。
《Z1/Z2 Φ14マスターシリンダーリペアキット》 |
レバーにはビニール系のコーティングが施されています。
オリジナルは経年劣化で黄ばみ、ビニールがボロボロになっているものが多いですね。
PMC製はコーティング無しのタイプをラインナップしております。
《Z1/Z2 純正タイプブレーキレバー》 |
レバーボルトは錆が出やすいパーツです。
ボルトの頭は錆が出ても動作に影響はありませんが、シャフト部はレバーの動作に影響があるため、グリスアップは定期的に行いたい部分ですね。
《Z1/Z2 ステンレスブレーキレバーボルトセット》 |
レバーの調整は現行車のようなダイヤル式ではなく、偏芯したストッパーを搭載したアジャストボルトを回転させることで調整します。
調整範囲も狭いですが、この原始的な仕組みが粋ですね。
《Z1/Z2ステンレスアジャストボルト ワッシャー・ナットセット》 |
ブレーキホースをつなぐバンジョー部はダストブーツが装着されます。
Z1/Z2には蛇腹が入っており、これもまたそそられるポイントですね。
76年からのZ900/Z750A4ものと比較してみます。
《Z1/Z2 マスターシリンダーダストブーツ》 |
マスターシリンダー周りは劣化すると見た目はもちろん、頻繁なブレーキ操作にも悪影響を与えます。
定期的にメンテナンスを行ってスムースなブレーキングを維持していきたいですね。
次回はブレーキ関連のブレーキホース周りについて迫っていきます!
乞うご期待!