COLUMN

コラム

Z Series

【よくある質問】Z系クラッチプレート交換の前に

先日、あるZ1オーナー様から次のようなご質問をいただきました。

「Z1に乗っていてPMCの”Z/KZ フリクションディスク 8枚セット(品番81-2371)”を購入したが、いざ交換しようと思ったらディスクのサイズも厚みも違う。本当に適合しているの?」

結論から申しますと、PMCの商品はきちんとZ1に適合します!では、なぜ冒頭のようなご質問をいただいたのでしょうか?早速見ていきましょう!

 

Z系のクラッチハウジングは製造年代で仕様が異なる

ご存知の方も多いかと思いますが、実はZ系のクラッチハウジング周辺は年式により仕様が異なります。

【1972年~1980年までのモデル】

・クラッチハウジングが鉄製

・スチールプレート7枚とフリクションディスク8枚の構成(*画像クリックで商品詳細に移動)

【1981年~1985年までのモデル】

・クラッチハウジングがアルミ製

・スチールプレート8枚とフリクションディスク9枚の構成(*画像クリックで商品詳細に移動)

大きくは上記2点が挙げられます。そして前者は後者に比べ少し大きく厚みもあります。(前期と後期を重ねると明らかに大きさが異なります)

Z1に1981年以降のクラッチハウジングが付いている事がある?

Z系がいわるゆ前期系(80年のMK2まで)から後期系(81年のJ系以降)への進化に合わせ、構成パーツのアップデートが行われたうちの一つがクラッチです。1981年の「Z1000J」以降のモデルはクラッチ部の軽量化(ハウジングを鉄→アルミに変更)及びエンジン出力向上に合わせてクラッチプレートの枚数増、オペレーティングプレートのボールベアリング化によるフリクションロスの低減等操作性の向上が図られました。

「この恩恵を1980年までのZ1など前期系にも与えたい」と考えるオーナー様は多く、PMCの「クラッチコンバートキット(品番72-261)」などを利用したカスタムが流行したことを受け、現在中古市場にあるZ1には1981年以降のクラッチハウジングが組み込まれている車両があります。

冒頭のご質問をいただいたオーナー様の車両はこれに該当するため、Z1純正クラッチに適合したフリクションディスクが実際に装着されているものと異なっていたことが原因でした。

どうやって見分ければ良い?

ご自身の前期系Zに搭載されているクラッチが純正なのかZ1000J以降のものなのか、簡単に見分ける方法はないでしょうか?

最も単純な方法は「クラッチハウジングの素材を確認する」です。「見て分かるものなの?」という疑問もおありでしょうから、材質の性質を利用します。純正の鉄製であれば磁力を帯びたマグネットなどがくっつきますが、1981年以降のアルミ製だとくっつきません。

それでも心配な場合は内部プレートの数を数えてみましょう。スチールプレート7枚とフリクションディスク8枚なら純正、スチールプレート8枚とフリクションディスク9枚なら1981年以降のモデルと判断できます。

せっかくなのでクラッチコンバートしよう、と思ったら

「クラッチ周辺の信頼性を向上させ、操作性も快適になるのなら、クラッチ変えてみようか」と思っていただけたならば。先にもご案内した「クラッチコンバートキット(品番72-261)」がお勧めです。(*画像クリックで商品詳細に移動)

クラッチカバーを開けたらガスケットも同時交換が必須

Z系のクラッチは湿式のためカバー内部にはエンジンオイルが循環します。
エンジンカバーガスケットは毎回交換が必須ですが、その都度ガスケット剥がしに数十分、、、実際の作業よりガスケット処理のほうが時間がかかってしまうことも。
そんな手間のかかる作業とおさらば出来るエンジンカバーガスケットが「メタルコアエンジンカバーガスケットシリーズ」です。
ガスケット表面にNBR素材を発泡コーティングすることにより、ガスケット面にこびりつくことが無くなります。(*画像クリックで商品詳細に移動)

エンジンカバーを開ける際はぜひ用意しておきたいアイテムです。

PAGE CATEGORY ページカテゴリー