KAWASAKI Z1/Z2を形作る部位について【キャブレター】
第二回はカテゴリ【吸気関連】にあたる部位について。
キャブレターオーバーホールキット
《キャブレターオーバーホールキット》 |
あまり普段は乗られていない車両から、長期に渡る眠りについていた車両を復活させる際にはキャブレターのオーバーホールは欠かすことのできない作業の1つです。
休ませる前に、キャブレターのフロート室からガソリンを抜いておいても、スロー系のジェットが詰まるのはよくあります。
キャブレターオーバーホール時に必要なトップカバーガスケット、フロートチャンバーガスケット、フロートバルブ、ジェット類等をまとめたオールインワンセットをラインナップ。
72年から75年のZ1/Z2用(Parts No.81-2200)は、前期・後期どちらでも対応できるようフロートチャンバーガスケットを2種類、Z2の750ccエンジンとZ1の900ccエンジンのどちらにも対応できるよう複数のメインジェット・スロージェットがセットされています。
キャブレターフロートパッキンセット
《キャブレターフロートパッキンセット》 |
フロートチャンバー室を開けるなら必ず交換しておきたいパッキン。
純正で使用される紙パッキンと比較し、新開発の特殊ゴム製は滲みを完全に密閉することが可能です。
72年から73年と74年から75年ではスタータープランジャー等の位置関係が異なるため、フロートチャンバーの形状も異なりますのでご注意。
キャブレタートップガスケット
《キャブレタートップガスケット》 |
本製品は読んで字の如し、トップカバーのガスケットです。
プラスビス2本で固定されているので、取り外す際はまずこのビスを外す。
トップカバーはガスケットにより、キャブレターボディに張り付いてしまっているものが多いのでプラスチックハンマーで軽く叩いてやることで取り外すことができます。
カバーの前後を数回叩けば、トップカバーの張り付きは外すことが出来ます。
75年までのZ1/Z2と76年からのいわゆるKZ系の2種類をラインナップ。
キャブレターカバービスセット
《キャブレターカバービスセット》 |
ミクニVMキャブレターのトップカバーとフロートカバー用のビスセット。
錆とは無縁のステンレス製です。
オーバーホールをする際にはぜひとも交換しておきたい部分です。
フューエルパイプジョイント
《フューエルパイプジョイント》 |
ガソリンをフロートチャンバーへ送るジョイント。
72年のZ1/Z2から77年のKZ1000A1/Z750D1までの2本ホースタイプと、78年からのKZ1000A2/Z1R-1以降の1本ホースタイプをそれぞれラインナップ。
2本ホースタイプは6mmホース、1本ホースタイプは8mmホースが対応となります。
スロットルレバーメタルセット
《スロットルレバーメタルセット》 |
軽快なアクセルワークに欠かせないのがスロットルバルブの動きです。
スロットルワイヤーの入力はスロットルレバーを介してバルブを上下させる。
レバーを支持するメタルは劣化すると動きが渋くなります。
オーバーホールの際には一緒に交換しておきたいパーツです。
キャブレターロックワッシャー
《キャブレターロックワッシャー》 |
キャブレターの同調を取る際に捩じ切れてしまう前に、キャブレターのオーバーホールをする時に併せて点検/交換がおすすめです。
POINT
キャブレターの分解をする時は各ジェットの番数、スクリューの戻し回転数といったセッティングデータは必ず記録してから分解していきましょう。
組み込み時の目安になるだけでなく、これからのセッティングの指針ともなります。
また、オーバーホール後は同調はズレてしまいますので、同調調整は必ず行っておきたいです。
同調を取るためには、バキュームゲージが必要になります。
次回はカテゴリ【タンク関連】にあたる部位についてお話します。乞うご期待!